平野憲一の株のお話

3・11 黙禱。

おはようございます。
 10日のNY株。
ダウは5.23ドル安の1万6995.13ドル、ナスダックは12.22ポイント安の4662.16ポイントと小反落。NYSE出来高は10億5028万株。
 ECBがサプライズ感のある内容の追加金融緩和策を決定しました。ダウは買い先行で始まりましたが、理事会後のドラギ総裁の会見で、さらなる利下げ策やマイナス金利幅の限度を示唆示唆した為、NY市場は急速に売られました。引けにかけて値を戻しましたが、プラスにはなりませんでした。またドルが下落した為、来週のFOMCで利上げしやすくなった事も嫌気されました。

 日本株。
 昨日はSQ最終売買日でしたが、朝方の売り方の攻撃をがっちり受け止めた筋があり、売り方もそこで勝負を諦めたようで、その後はじり高となって引けました。東証1部出来高が、結果的にはECBを控えて、今年一番少ない出来高となりました。
 今日は3月11日、震災の日です。5年前のあの時間、筆者は、立花証券本社で、日経新聞記者の訪問取材を受けていました。「危ないからしばらくここに居た方がいい」と言ったのですが、記者の方は、急いで大手町に帰って行きました。勿論電車は止まっていたので徒歩です。その日筆者は会社の椅子でコートをかぶって寝ました。あれからの5年間、被災地の方の苦労を思うと、胸がつぶれます。
 さて相場の事ですが、ECBがやりました。追加緩和はせいぜい預金金利のマイナス0.3%からマイナス0.4%への下げと予想され、プラスαがあっても、資産購入規模現行の月額600億ユーロを700億ユーロと言われていましたが、出たのは預金金利は予想通りですが、資産購入規模は月額800億ユーロへ、さらに政策金利0.05%をゼロへと言うかなりのサプライズのあるものでした。記者会見でドラギ総裁が、この先への消極的発言をしたといてNYでは、嫌気されていますが、これだけの事をやった後さらに積極緩和はちょっとやり過ぎでしょう。当然の会見内容だったと筆者は思います。
 ドルが売られたので、一時112円台が出ました。日本株は嫌気すると思いますが、7時半現在113円20銭台に戻っています。もう売り方の攻撃は無いと思いますが、為替次第では、一戦交えてくる可能性はありますので、そこは冷静に。日経平均17000円はなかなか買ってくれませんが、中小型株、東証2部、JQ、マザーズは別世界です。個別株で行きましょう。

 本日の日経平均予想レンジ 16650円―16900円。

 3277サンセイランディックが良い動きを見せて来ました。予想EPS104円ですから、まだPER1桁です。
 4875メディシノバが、急騰しすぎて買えなかった方が多いと思いますが、2月26日の790円(25日移動平均かい離率なんと44%)から下げて来ました。現在の25日移動平均618円を参考にして買いタイミングを計ってみたらいかがでしょうか。

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