おはようございます。
週末17日のNY株。
ダウは57.94ドル安の1万7675.16ドル、ナスダックは44.58ポイント安の4800.34ポイントと反落。NYSE出来高は21億2428万株(SQです)。来週の英国のEU離脱問題を抱えて、結局動きが取れないまま週末を迎えたと言う感じでした。
中国が、アップルの「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」について、中国企業の特許を侵害しているとして販売停止を命令した事で、アップル株が売られたこともダウの下げ要因でした。
日本株
6月10日の世論調査で離脱支持が増え、欧州株急落で始まった今週でしたが、
週初に、FOMC利上げ、日銀追加緩和、英国離脱のあるなしを組み合わせ、8通りあったシナリオは、利上げ無し、追加緩和無しが確定し、週末には、英国問題だけの2つの選択肢だけになりました。この英国のEU離脱(ブリグジット)がショック的に作用した1週間でした。また、利上げ無し、緩和無し両方とも円高要因で、ドル円は一時103円台に突入しました。今も104円台すれすれで、波乱の芽は抱えたままです。
先週末の世論調査で、離脱派が残留派を超えた事で始まったこのブリグジットショックですが、その時の賭け屋のオッズは「残留に80%」で、英調査会社プレキンが行った、欧州拠点のヘッジファンド270社の調査でも79%が残留を予想していました。筆者周辺のファンド関係者も皆「結果的には残留だよ」と言う意見でした。23日の国民投票が近づくと、「一気に現実的になるよ。離脱して良い事は何もないからね」と口をそろえていました。ところが日が進むにしたがってそのオッズは逆の方向に動き、50%半ばまで低下しました。現実的になって残留に傾くはずが、逆に離脱派が勢いを増したので、さすがに彼らファンド関係者も慌てだしました。これが欧州株暴落となり、日本株もつれ安し、16日(木)の日経平均は485円の大幅安で、4月の2番底を割ることになりました。
残留派女性議員が射殺されると言う不幸な事件で、過激な行動に出た犯人への反発で、残留確率は10ポイント上がり65%(ブックメーカーのベットフェアの賭けオッズ)となっていますが、不安は拭えていません。
しかし、 スイス国立銀行(中央銀行)のジョルダン総裁は16日、脱退が決定し、スイスフラン相場が急騰すれば対応策を取ると表明し、政策金利のマイナス幅を拡大することも排除しないと述べています。ジョルダン総裁は離脱の可能性は高まっているものの、スイス中銀の基本シナリオではないと述べています。
とにかく開けて見なければ分からない状態は続いています。
来週の予定、国内は
【20日(月)】
5月の貿易統計(午前8時50分、財務省)
5月の百貨店売上高(午後2時半)
5月の主要コンビニ売上高(午後4時、フランチャイズチェーン協)
黒田日銀総裁が講演(午後4時50分、慶大三田キャンパス)
【21日(火)】
4月27・28日の日銀金融政策決定会合議事要旨(午前8時50分)
4月の全産業活動指数(午後1時半、経産省)
5月の粗鋼生産(午後2時、鉄連)
株主総会=ゆうちょ<7182>、三井物<8031>
上場=AWSホールディングス<3937>、ストライク<6196>がマザーズ
【22日(水)】
株主総会=東芝<6502>、かんぽ<7181>
上場=ジェイリース<7187>がマザー
参院選公示の見通し(投開票は7月10日)
【23日(木)】
木内日銀審議委員会見(午後2時、ホテル日航金沢)
4月の景気動向指数改定値(午後2時、内閣府)
株主総会=シャープ<6753>、三菱重<7011>、日本郵政<6178>
上場=バーチャレクス・コンサルティング<6193>がマザーズ▽コンピュータマインド<2452>が東京プロマーケット
【24日(金)】
15・16日の日銀金融政策決定会合「主な意見」(午前8時50分)
5月の企業向けサービス価格(午前8時50分、日銀)
全国信用金庫大会(午後3時、経団連会館)
中曽日銀副総裁が全国信金大会であいさつ(午後3時36分、経団連会館)
株主総会=三菱自<7211>、伊藤忠<8001>、三菱商<8058>、セコム<9735>
気象庁3カ月予報
【25日(土)】
株主総会=ベネッセHD<9783>
海外では
【21日(火)】
6月の独ZEW景気期待指数(午後6時)
米レッドブック週間小売売上高(午後9時55分)
API米週間原油在庫(22日午前5時半)
イエレン議長上院銀行委員会で証言
【22日(水)】
ECB理事会(金融政策発表・記者会見なし)
5月の米中古住宅販売(午後11時、NAR)
4月の米FHFA住宅市場指数
EIA週間原油在庫(午後11時半)
株主総会=フォルクスワーゲン(独ハノーバー)
イエレン議長下院で金融政策証言
【23日(木)】
◆英でEU残留問う国民投票
ECB拡大理事会
5月のユーロ圏PMI(午後5時、英マークイット)
米週間新規失業保険申請件数(午後9時半、労働省)
5月の米新築住宅販売(午後11時、商務省)
5月の米景気先行指数(午後11時、コンファレンス・ボード)
EIA週間天然ガス在庫統計(午後11時半)
米週間金融統計(24日午前5時半、FRB)
【24日(金)】
英国国民投票結果
6月の独IFO景況感指数(午後5時)
5月の米耐久財受注(午後9時半、商務省)
6月の米ミシガン大消費者景況感指数確定値(午後11時)
来週の日経平均予想レンジ 15250円―16000円。