おはようございます。
13日のNY株。
欧州各国の2%前後の下げを見て、ダウも132.86ドル安の1万7732.48ドル、ナスダックは46.11ポイント安の4848.44ポイントと続落です。NYSE出来高は8億7062万株。英国の欧州連合(EU)離脱懸念はまだ収まっていません。特に投票が来週23日に近づく中で、英国民は熱から醒め、現実冷静に残留派が多くなると思われたのが、逆に離脱派が多くなって来ている事が不安を一掃煽っています。この時期の趨勢が重要だからです。
日本株。
こちらも昨日はブリグジットショックとなりました。ただでさえ今週は、日米の重要な金融政策の結果次第では波乱になる可能性が高かったのですが、そこに英国が加わりました。米利上げ有る無し、日銀の追加緩和有る無しを組み合わせると、4通りの選択肢に迷う週でした。しかし、それに英国のEU離脱有る無しが加わるとその選択肢は8通りになります。これだけ選択肢が多いと、投資家は迷い、行動は委縮します(行動経済学)。
こう言う時はシンプルに考えましょう。もし国民投票でEU離脱となったとしても、すぐに欧州が混乱するわけではありません。EUと英国との新しい条約締結まで、年単位の時間がかかります。米国利上げが今回無くても、世界で1番好調な経済なので、いずれそれを誇示する為の利上げはあります(円安)。日本の追加緩和は、今回無くともデフレ脱却(CPI恒常的に2%)まで、エンドレスで政策は出ます。マーケットにとって8通りの組み合わせの内、最悪の組み合わせになっても、すでに今の高まる不安感を考えるとかなり織り込んでいます。英国も米国も日本も手をこまねいているわけではありません。ここから買い下がる気持ちで良いと思います。日経平均EPSが昨日しっかり1200円に乗せました。2月のようにPER13倍を割れても、15600円です。
そんなシンプル志向が、昨日の4875メディシノバの一時ストップ高に表れています。ラッセル2000インデックスに採用されたらETFに組み入れなければなりません。推定300万株近くの買いが入るとの見方もあり、採用の可能性はかなり高いとの見方もあります。シンプルに行きましょう。
今日の予定は国内◆4月の鉱工業生産・出荷・在庫指数確報(午後1時半、経産省)です。
海外は◆FOMC(15日まで)いよいよ今晩から。
◆IEA石油市場月報(午後5時)
◆5月の英消費者物価(午後5時半、国民統計局)
◆4月のユーロ圏鉱工業生産(EU統計局)
◆5月の米小売売上高(午後9時半、商務省)
◆5月の米輸出入物価(午後9時半、労働省)
◆米レッドブック週間小売売上高(午後9時55分)
◆4月の米企業在庫(午後11時、商務省)
◆API米週間原油在庫(15日午前5時半)
◆米ゲーム見本市E3(16日まで、ロサンゼルス) です。
本日の日経平均予想レンジ 15850円―16100円。