平野憲一の株のお話

さあ、いよいよ注目の週です。

おはようございます。
 23日にブリグジットを控え、欧州株にリスク回避の動きが高まっています。先週末の欧州株価はイタリアの3.62%安を筆頭に、ドイツ、フランスも2%台の下げとなりました。FTSE100の下げは1.86%で、英国がEUを離脱すると、英国よりEUの方がダメージが大きいという事を株価は表しています。
 ブリグジットとは、「Britain(英国)」と「Exit(出口)」の造語です。筆者が情報担当になる前に居た部署が、ロンドンからの注文を受けていましたので、その後もそこからの情報を貰っていましたが、シティーの関係者は、EU離脱などあるわけがないとずっと言っていましたし、筆者もそんな馬鹿な選択は無いと思っていました。従って、ここへ来ての離脱賛成派の増加は驚きです。
英国が、金融・工業関係者だけで成り立っていない事を見せつけています。都市以外の中高年層の島国DNAが蠕動している感じです。彼らから見れば、EU加盟によるさまざまなコスト負担、テロ、移民問題に耐えられないという事でしょうが、大陸と相いれない島国感情は、同じ島国である日本民族として気持ちは分かる気がします。

 本日の日経平均予想レンジ 16250円―16400円。

 今日は売り先行で始まると思いますので、3237イントランスや4875メディシノバが、その影響で静かなスタートにでもなればラッキーです。そんな余裕の気持ちを持って注目の週を迎えるとしましょう。

本日の予定は、
◆4~6月期の法人企業景気予測調査(午前8時50分、財務省・内閣府)
◆4月の産業機械受注(午前11時、産工会)
◆5月の投信概況(午後3時、投信協会)
◆榊原経団連会長会見(午後3時半) 
   です。
4~6月期の法人企業景気予測調査が注目されます。

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