平野憲一の株のお話

下値は堅い。材料整う。

おはようございます。
 11日のNY株。
 ダウは217.23ドル安の1万7711.12ドル、ナスダックは49.19ポイント安の4760.69ポイントと反落。NYSE出来高は9億4676万株。
 昨日の、材料なしで薄商いの自律反発に対する利益確定の1日になりました。特に、ウォルト・ディズニー(4%安)やメーシーズ(15.2%安)が決算発表を嫌気されて売られた為、ダウは200ドルを越す下げとなりました。
週末に注目の4月小売売上高の発表を控えて、消費関連に不透明感が出ています。

 日本株。
 為替敏感度は変わらないようです。昨日はドル円109円台では、200円を超す強さを見せた日経平均も、108円台に戻ると一気に失速してしまいました。ただ、上値トライのネックであった日経平均予想PERは、前日の15.08倍から昨日14.36倍へと急低下しています。これは、前期に減損処理を終えて、利益予想の数字が正常に戻った商社の影響で、予想EPSが、5月6日の最低値1091円24銭から昨日現在1154円53銭に上がった為です。また、オプションSQを前にして、裁定買い残が1兆7989億円と3年7カ月ぶりの低水準になって売り圧迫要因が小さい事もあり、ここから大きく売られる事も考えにくい状態です。原油も46ドル前後に上がって来ています。
今日は、為替の行方を見ながら神経質な展開を予想します。

 本日の日経平均予想レンジ 16450円―16600円。

 当然、個別株物色が続きます。昨日の4304Eストアーと2352エイジアは、決算内容を受けて株価も明暗を分けました。
 Eストアーは、このところ買われすぎていた感じはありましたが、いくら長期出世株投資の平野銘柄と言えども、市場は厳しい判定を下します。ただ、長期出世株の基本が崩れたわけではありません。テクニカル的・ファンダメンタルズ的には若干の調整に入ると思いますが、これから次の波動の基礎固めになります。またしっかり取材してご報告します。
 エイジアはすごい動きですね。ぜひこのトレンドについていきましょう。強い投資家は、「吹き値買い、押し目買わず(余裕の見送り)」です。

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