平野憲一の株のお話

新しいものは、今生まれつつある。

おはようございます。
 日銀が金融機関への貸出しにマイナス金利適用を検討しているとの報道には、正直驚かされました。しかし、考えて見れば、銀行による民間への震災復興融資には、日銀により奨励的便宜融資を与える事は既に行われていました。その基準がマイナス金利であれば、銀行が日銀から資金手当てを受けるのに、マイナス金利(奨励金が貰える)であっても納得できますね。
 アベノミクスの基本は量的緩和ですから、そちらに邁進する姿を見せて欲しいものです。蔓延するデフレ感は、今のままではなかなか払しょくできません。株は上がるもの、土地も騰がるもの、物は使うものと言う元気な経済を復活させるには、エコノミストの考える政策では解決できないと思います。石原慎太郎元東京都知事が、田中角栄見直し論を展開し始めました。今こそ田中角栄の様な天才政治家が必要な時と思います。アベノミクスはその再来かと思ったのですが、最近は元気がありません。巻き返しに期待しています。お金を印刷してばらまくヘリコプターマネー策も、工夫して形を変えれば出来ると思います。
 筆者が業界入りした1970年に日本の人口は初めて1億人を突破しました。予想では2050年に再び1億人を割れるそうです。つまり日本国は80年をかけて行ってこいとなるわけです。このまま手をこまねいていて良いのでしょうか。筆者の書斎兼寝室の壁に、2001年12月26日の日経新聞特集「伸びるだけのび切った日本の履歴書=古いものは壊れた、新しいものはまだ生まれない・・」と言う記事が貼ってあります。しかし今、新しいものは生まれつつあります。自動運転は99%目の前です。人工知能は計り知れない可能性を秘めています。バイオ・創薬やドローンは人間生活を変えます。
 中々描けない日本国の成長ストーリーですが、投資家はこれら技術を持つ各企業にその姿を求めています。筆者がずっと中小型個別株物色と言い続けているのは、単なる株の人気サイクルだけの見方ではありません。人間の営みの中で、最も純粋物であるお金は、水のように、行くべきところに流れていきます。
 どんな株を買ったら良いかは、ご自身で考え、当該企業に3年後、5年後の姿が描けるかどうかです。描けなかったら買わなければ良いだけです。

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