おはようございます。
21日のNY株。
ダウは113.75ドル安の1万7982.52ドル、ナスダックは2.24ポイント安の4945.89ポイント。NYSE出来高は10億1429万株。
定番相場は変わらず、原油安で株も弱含みでした。1~3月期決算もまちまちの内容で、高値警戒感もあり、ダウは1万8000ドルを割れました。
注目のECB定例理事会は、金融政策の現状維持を決定しましたが、予想通りで、影響は限定的でした。
日本株。
昨日の日経平均は、筆者予想のレンジ高値17300円を抜け、強い動きを示しました。ロングオンリーの強気ファンドに聞いても、ここは買えないと言っていますし、まして、弱気派はもっと買えません。では、だれが買ってこの位置まで戻ったのでしょうか。最大の理由は、外国人の売りが止まっているという事です。日経新聞に報道されたように、1-3月に欧州系のファンドが3兆円売ったそうです。事実、現場に聞いて見るとその通りでした。しかし、欧州系ファンドは世界の投資資金が集まったもので、その一つがオイルマネーですが、ほとんどが投資顧問会社か銀行がそれを運用しています。1-3月の原油価格の下値は26ドルでしたので、オイルマネーの解約売りと言われています。ただ、この3兆円の内、どれだけが実際の解約だったか分かりません。前年後半大量解約があり、年が変わったので更に解約が来たとも考えられますが、産油国の国家予算の補てんと言われるファンド解約が、年度赤字額が分からない年の初めからどれだけ解約注文が来るでしょうか、「解約に備えて」投資顧問会社が事前にポジション調整をしたと考えられないでしょうか。そして今、原油が40ドル台に戻って、「売り過ぎた」感に陥っていると考えられないでしょうか。輪をかけるようにECBの異次元緩和は続き、景気経済の停滞の中でもこの緩和資金は、欧州主要国のPERを押し上げています。(一昨年前半の10倍前後から、現在15倍前後)
日本株のPER15倍の壁は、昨日の15.73倍で破られそうですが、欧州もそれを破ろうとしています。アメリカは既に20倍近くになっています。これを持って過熱感、高値警戒感の元にもなっているのですが。
注目は引き続き、原油、為替、企業業績に加え、来週はいよいよFOMC、そして日銀政策決定会合に移って行きます。
本日の日経平均予想レンジ 17150円―17300円。ひとまず今日は一服。
決算発表前の微妙な時期で、取材が難しくなっています。基本的には今までの筆者銘柄のローテーション戦略で良いと思います。不動産の8938ロジコム、3277サンセイランディックがしっかりです。もう一つの注目不動産株、3237イントランスは先日の下方修正で大きく売られていますが、これも決算発表であく抜けすると思っています。