平野憲一の株のお話

SQの波乱は本日で終わり、来週に期待。

おはようございます。
 7日のNY株。
 ダウは174.09ドル安の1万7541.96ドル、ナスダックは72.35ポイント安の4848.37ポイントと反落。NYSE出来高は9億3841万株。
 特に目立った材料はありませんでしたが、欧州市場で銀行株が売られ、NYでもでも、銀行セクター中心に売りが出てしまいました。ECB3月10日の定例理事会議事要旨が公開されましたが、理事会メンバーの一部に、マイナス金利拡大による銀行への悪影響を懸念する意見が出ていたことが判明した為です。また、原油が3日ぶりに反落した事も嫌気されました。

 日本株。
 昨日の日経平均は辛うじて8連続安は免れましたが、円高は続き、とうとう108円台前半です。企業はかつて70円にも耐えたし、その頃より生産の海外移転がはるかに進んでいるので、この程度の円高には耐えられるでしょう。しかし、マーケットはどうでしょうか。昨日は為替連動性が薄れたかに見えましたが、今日は厳しい感じです。
 本日SQですが、250円単位で言えば、CME日経平均先物のレンジが1つ下がって帰って来ていますので、事前予想より波乱があるかも知れません。しかし、それは今日だけの事で心配には及びません。為替、原油、企業業績、SQと言う4重苦の今週が終わりますので、来週に期待することは出来ます。
 特に、外国人の売りがひとまず終わったようです。1月2月の下げは、今年度の解約に備え、ファンド側が先行してキャッシュ化を急いだ為と思われます。今月の7連続安も、四半期ベースで起こったそのミニ版と言えます。解約懸念の対象はオイルマネーですから、原油が安定すると、売り過ぎたファンド側の買戻しも考えられます。トヨタが基準になると思います。世界一信頼できるトヨタを、PBR1倍割れまで売り込んだのはさすがに行き過ぎだと言う意見が、海外ファンドの間に増えています。
 今日の予定は、3月の消費動向調査(午後2時、内閣府)、同じく3月の景気ウオッチャー調査(午後3時、内閣府)です。

 本日の日経平均予想レンジ 15400円―15600円。

 同じ国の株式市場とは思えない日経平均とマザーズ指数です。原油、為替を避けた中小型株相場は、まだまだ続きます。

 1413桧家HD(名古屋2部)、4304Eストアー(JQ) が買いタイミングとなったのではないでしょうか。

 3237イントランスが大きく下げていますが、2月10日リリースの下方修正で、成長痛(急激に身長が伸びる成長期に見られるひざなどの痛み)が始まったと感じました。JVやSPCの大型案件が増え、今までのように、売り上げや利益を出すタイミングが自由にならなくなりました。先週の日経CNBCの「個別銘柄を切る」のコーナーで、落ち着くまで(決算発表まで)様子を見た方が良いとお答えしましたのはその辺を考慮しての事でした。東芝の問題以降、監査法人がビビッてしまい、どこの企業でも、物件の期ヅレに神経質になっています。来期以降順調な数字が出てくると思っています。しっかり取材してまた報告します。

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