平野憲一の株のお話

権利付最終日、権利は取るべきか取らざるべきか。

おはようございます。
 さあ今日は権利付最終日です。今日権利を取ったら得か損か。
岡三証券からレポートが出ていますので、要約して紹介します。

<一般論>
まずは、期末の配当取りの優位性について仮定条件①②を用いて一般論で検証。
~仮定条件~
① 権利付最終売買日(3/28)終値:1,000円 ②予想配当金:30円/株
権利付最終売買日(3/28)に終値1,000円で買えば、投資家は予想配当金30円(3%)を受け取る権利が得られる。この株の翌日(3/29)の始値は理論上、配当分だけ現金が社外に流出することを考慮すると970円になる。この場合の損得は、30円の含み損を抱える一方で30円の配当金を受け取るため、ゼロ(受け取る配当金には税金がかからないと仮定)

次の検証。
~データの検証方法~
①採用指数:
TOPIX、TOPIXCore30、東証2部、マザーズの配当込み指数
② 検証方法:
多くの企業が配当基準日としている9月および3月に着目し、それぞれ1ヵ月前(2月、8月) の月末に投資を行い、その後各決算期末の権利付最終日に反対売買した場合と翌日に反対売買した場合のパフォーマンスを比較(売買株価は該当日の終値)
③対象期間:
2011年2月~2015年9月(期間中計10回のトレード)

~結果~
9月と3月において配当を取り続けた場合のほうが、そうではない場合に比べて、優位性があることが検証された。特に、マザーズにおいては配当を取った方が計10回の累積リターンで15%以上アウトパフォームしたという結果が得られた。
(グラフを使ったレポートなので、この文章ではちょっと分かりにくいと思いますが)、結論から言うと今日の配当権利は、取った方が有利で「おトク」であると言うレポートです。

 本日の日経平均予想レンジ 16850円―17100円。

URL :
TRACKBACK URL :

Comment on Facebook

Return Top