おはようございます。
23日のNY株。
ダウは79.98ドル安の1万7502.59ドル、ナスダックは52.80ポイント安の4768.86と続落。NYSE出来高も8億6249万株と依然低調です。
原油在庫の急増が発表され、原油先物が再び40ドルを割り込(7時現在39ドル台半ば)んだ為、エネルギー株を中心に売り先行となりました。
また、相次ぐ連銀総裁の早期利上げ発言や、ベルギーのテロも市場に影を落とし、投資家の気持ちを萎縮させているようです。
日本株。
日経平均は昨年12月9日に200日線を下回ってから、現在まで浮かび上がることが出来ず、現在9%のマイナスかい離になっています。200日移動平均線は、強気相場と弱気相場を分けるボーダーラインです。200日線の下では戻り売りが最良の方法となります。しかも、為替の水準から、来期の増益が見えてこない現在、17000円台では買いがピタリと止まり、18715円の200日線の影も踏めません。
しかし、サプライズのある鹿島の決算を受けてゼネコンにファンド系の買いが入る等、個別株の物色意欲を持っているのは個人投資家だけではありません。個別物色が益々盛んになると思います。そして皮肉な事に、17000円台を買い上がるのは、空売り筋と言う事になりそうです。
日経平均は、2013年5月に14000円に乗せた後、昨年2015年6月の20952円まで、約50%上げましたが、この間2013年には16兆円も買い越した外国人筋の目から見たドル換算の日経平均は、140ドルから160ドル台半ばまで20%程しか上げていません。その上で15年6月以降11兆円にも及ぶ利確行動に出たわけですが、それでも現在150ドルを保っています。人口減少や成長性の減退で日本市場の絶対的魅力は薄れてはいますが、外国人から見たこの流動性や、相対的出遅れ感は、まだ十分投資対象として価値があると思われます。リスクオフの円買い現象(日本の価値判断)が変わらない限り、株式市場に外国人が再び戻って来る可能性は十分あると思います。
本日の日経平均予想レンジ 16800円―16900円。
国交省が不動産投資市場の拡大に向けた成長戦略を取りまとめる方向で、リート市場が高値追いになっています。8938ロジコムはリートの卵です。今後の柱となる「LCリテールファンド」は商業施設に特化した日本で唯一のファンドです。2015年10月末155億円の小規模ファンドですが、おそらく今月末には250円規模になると思いますし、その成長性の先にはこのファンドを核にした上場リートや海外リート設立も可能です。言わばIPO企業を市場でいくらでも買えるイメージです。