平野憲一の株のお話

来週の相場。

おはようございます。
  週末10日のNY株。
 ダウは119.85ドル安の1万7865.34ドル、ナスダックは64.07ポイント安の4894.55ポイントと続落。NYSE出来高は8億7786万株。
 EU離脱を問う英国の国民投票を23日に控えてリスク回避ムードが強まり、イタリアの3.62%安を筆頭に、ドイツ、フランスも2%台の下げと、欧州主要指数が大きく下げました。これを受けてNY株も売り先行となりました。原油価格も48ドル台と弱含みで、国債利回り低下もあって、エネルギー株、金融株が売られました。
 NY株は引き続き、英国のEU離脱に神経をとがらせなから、原油価格を横目で見て、15日のFOMC待ちの展開となります。

 日本株。
 来週は、日米の金融イベント、FOMCと日銀政策決定会合がハイライトです。その結果次第で、市場は大きく動くでしょう。それだけに、その結果を待つ形で、今週は模様眺めの閑散相場になったわけです。
 「FOMC利上げ無し、日銀政策決定会合での追加緩和五分五分」と言うのが予想の大勢ですが、結果に対しての株価の動きを、予想して見ますと、
① FOMC利上げ無しで、日銀政策決定会合はゼロ回答の場合(確率50%)ドル円は105円を突破し、日経平均は1000円安。
② FOMC利上げ無しで、日銀政策決定会合に追加緩和策出た場合は、緩和策の中身が量的緩和を含むサプライズ的満額回答(確率10%)だったら、日経平均1000円高。何らかの緩和策が出て(確率25%)ニュートラル。
③ FOMCが利上げし、日銀政策決定会合満額回答(確率5%)と言う超サプライズな結果となったら、ドル円は一気の115円突破で、日経平均2000円高。何らかの緩和策(確率10%)でドル円110円台、日経平均1000円高。

 昨日の空売り比率が47%と極端に増え、①の1000円安の感じが出て来ましたが、何が起きるか分からないのが相場です。今回ほとんどゼロと言われる米利上げがあって、日銀の量的な追加緩和(こちらも厳しいと言われている)が加わると、黒田ライン突破の円安で、1万7000円どころか1万8000円に突き進むなんてことが無いとも限りません。最もその確率は5%(筆者観)なので、95%はあり得ないという事ですが、余裕筋はこっちに賭けたら面白いですよ。

 来週の日経平均予想レンジ 15500円―17500円。2000円幅では予想になりませんが、今回だけは条件付きのレバタラレンジという事でお許しください。

 さて、変わらないのは中小型・新興市場個別物色の流れです。平野銘柄も変わりません。8日(水)で紹介した我が軍団の当たりやグループですが、またまた当たりそうですね。平野銘柄の常連3237イントランスが、和歌山マリーナシティーの取得を発表しました。昨日のリリースを見ると、「この度リゾート事業へ本格参入することに致しました。当社が保有する経営資源および・企画再生力を結集し、大型リゾート施設の開発等を行うリゾート事業を当社グループの新たなコアビジネスにすべく、イントランスならではのエンターテインメント性あふれる統合型リゾート開発を推進してまいります。(統合型リゾートとは、会議場、ホテル、商業施設、レストラン、アミューズメントパーク、スポーツ施設、温泉施設、カジノを含む複合観光集客施設だそうです)」となっています。24時間空港である関空を利用したインバウンド関連企業としてすごい事になりそうです。こんな話が進んでいたら、麻生社長は忙しくて、筆者などと会っている暇はありませんね。アポがとれないはずです(笑)

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