平野憲一の株のお話

波乱無しの1週間?

おはようございます。
  8日のNY株。
 ダウは前日比66.77ドル高の1万8005.05ドル、ナスダックは12.89ポイント高の4974.64ポイント。 ダウは続伸で1万8000ドル乗せ。史上最高値は15年5月19日の1万8312.29ドルです。見えて来ました。

 日本株。
 本日SQ最終売買日。結局今週は月曜日の朝だけそれらしき波乱はありましたが、閑散というより無気力な1週間で終わりそうです。
 注目されていました5月の中国貿易統計ですが、4月の統計で、中国内需の実態を表す輸入が10.9%減の1272億ドルと、3月に比べ落ち込み幅が拡大し、18カ月連続で前年を下回って、世界経済の最大の不安定要因となっていました。この輸入額が注目されていたわけですが、0.4%の減少と、19カ月連続の減少とはなりましたが、アナリスト予想の6.0%減よりも大きく改善し、中国経済(内需)が安定して来ている内容となりました。これを受けて昨日の日本株は上げ幅を広げました。
 中国経済は当局の発表数字が信じられないと言う部分もあります。そこで所謂中国関連株の今期売上高予測を、代表的なファナック、コマツに見て見ると、まだ、かなりの落ち込みを予想しています。しかし、そのコマツの建設機械にオイルフィルターを供給しているヤマシンフィルタを調べて見ますと、当然こちらも大きく落ち込む予想数字を出していますが、ここの見解は、今期が底でこれから回復すると見ています。当社は買いですと社長さんが言っているくらいです。各企業の今期見通しは、当然前期の実態を参考にします。前期は正に中国の輸入が連続的に減少して行く真っ最中でした。今回の5月の輸入額の傾向が続けば、遠からず中国は浮上するという事になります。再度上海総合指数が3000ポイントを回復して来たら、今度は本物だと考えて良いのではないでしょうか。

 1週前の日証新聞に紹介した6298ワイエイシイが昨日ストップ高です。大量保有報告がきっかけですが、先端技術の材料豊富で長く楽しめる銘柄です。落ち着いたら買ってみて下さい。

 本日の日経平均予想レンジ 16700円―16900円。

予定は以下です。
◆4月の機械受注(午前8時50分、内閣府)
◆5月のマネーストック(午前8時50分、日銀)
◆週間対外対内証券売買契約(午前8時50分、財務省)
◆金融トラブル連絡調整協議会(午前10時、金融庁)
◆中曽日銀副総裁が秋田県金融経済懇談会出席(午前10時半、秋田キャッスルホテル)◇中曽日銀副総裁会見(午後2時、秋田キャッスルホテル)
◆5月の工作機械受注(午後3時、日工会)

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