平野憲一の株のお話

来週の相場。

おはようございます。
 週末6日のNY株。
 ダウは79.92ドル高の1万7740.63ドル、ナスダックは19.07ポイント高の4736.16ポイント。NYSE出来高は9億7050万株。
 注目の4月雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比16万人増と、市場予想の20万2000人増を下回りました。市場はネガティブ材料として売り先行で始まりましたが、次第に、6月のFOMCで追加利上げが遠のいたと言う見方が広がって、プラス圏に浮上しました。

 日本株。
 昨日は、雇用統計を控えた連休の谷間という事もあって、予想通り動きにくい1日でしたが、直前の3連休中に為替が円高(105円台)に動いた後、落ち着いて(107円台)いた事もあって、寄り後に上昇するなど、意外に強い展開も見られました。様子見気分もある中で、どう動くか分からない雇用統計後の米株とドルに対して、結果を見極めてから動いても間に合うと言う、開き直り感もあった様に思えます。
 その結果は、前述の通り、発表数字は予想外に悪かったけれど、利上げ遠のくで相殺され、株もドルも大きな動きはありませんでした。特に日本株にとっては、ほとんど無風状態でした。
 これで、黒田日銀総裁のゼロ回答で始まった大型連休のリスクは終わりました。結局、連休控の4月25日から数えると6連続安で、日経平均は1465円下がりました。これから16000円を維持できるか。来週はオプションSQの週でもあり、3番底形成(2番底4/11の引け値15751円を下回らず反発)が出来るか、5月以降の相場の命運を握る週となります。
 米大統領選、英国のEU離脱、中国の景気、国内企業の業績等不透明な現実は山積していますが、安倍総理の欧州会見が終わり、いよいよ政策が動き出します。この不透明な現実と政策期待と言う相反する力のせめぎあいが、3番底形成にどう影響するか。週末SQ当日、内外情勢調査会(時事通信の全国組織)での黒田総裁の講演があります。精彩の無かった日銀政策決定会合後の会見でしたが、欧州会見が済み、政権側の動きが活発になる中で、講演内容が期待されます。

 来週の日経平均予想レンジ 15750円―16500円。 (何とか2番底は割れず反転を期待)

 いつもの結論になりますが、この日経平均の攻防戦を嫌い、個別株で対応する投資家が増えています。従って、4565そーせいに代表される、強い銘柄は更に強く、上昇トレンドラインが継続します。筆者の銘柄の中でも、2352エイジア、4304Eストアーのトレンドラインの強さが目立ちます。
このトレンド銘柄との付き合い方について、明日の投資道場で話したいと思います。

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