平野憲一の株のお話

いくつかの誤算がありますが。

おはようございます。
 10日のNY株。
 ダウは99.64ドル安の1万5914.74ドル、ナスダックは、14.83ポイント高の4283.59ポイントでした。
注目のイエレンFRB議長の議会証言を受けて、追加利上げが後ずれするとの観測が広がりましたが、株価は消化難でまちまちの動きでした。
大きく反応したのは為替でした。ドル売り・円買いが加速し、円相場は一時1ドル=113円10銭まで急伸し、2014年11月3日以来約1年3カ月ぶりの高値を付けました。

 日本株。
 1月21日に16000円台で踏ん張れたのは、日経平均予想PERの13.32倍でした。その後上がると思ったEPSは、逆に1136円と大きく落ち込み、918円安で、再び16000円に迫ってもまだPERは14倍台でした。これが今回16000円で踏ん張れなかった理由(誤算)の大きな一つでした。もう一つはやはり為替です。世界のリスクオフ資金が、マイナス金利で本来円安に動くエネルギーを吹き飛ばし、黒田ゾーンの下限115円を簡単に突破した事でした。

 さてこれからですが、昨日のEPSは1142円です。下値岩盤の13.32倍で15211円になります。また、企業業績も、東芝を始めとする大きな下方修正の嵐が収まり、これから上向くと思われます。
 為替も、円安方向に積み上がっっていたセンチメントの修正も113円で、織り込んだのではないでしょうか。
 
 1月21日に16000円を割れなかったテクニカル上の理由があります。移動平均総合かい離率です。マイナス40%を超えると短期底のシグナルで、過去高い確率を示しています。21日はマイナス43%で、2月1日のマイナス10%まで急激に戻りました。昨日の総合かい離は41.46%です。
いつもの強気で申し訳ありませんが、流動性と相場サイクルを基準に考えると、下げれば下げる程、今後の上げの楽しみが増えます。

 7771日本精密がこの下げの中で昨日プラスです。筆者のファンが買い支えているわけではありません。今後ボラティリティーが高くなるかも知れませんね。
来週、4304 Eストアーを更に深堀りする予定です。

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