おはようございます。
週明け29日のNY株。
ダウは123.47ドル安の1万6516.50ドル、ナスダックは32.52ポイント安の4557.95ポイントと続落です。2月の米シカゴ景況指数が不調で悪材料となりました。
日本株。
昨日は予想通り買い先行ではじまりましたが、危惧した通り、マーケットに上値トライの気迫が感じられず、為替の乱高下や上海総合指数の波乱で上値を押さえられました。しかし、高値16464円(前日比276円高)から一気に438円も下げて安値引けになるとは、市場がいかに期待より不安が多いかを表しています。不安の中で育つと言われる株価には、それだけ肥料が多い事にもなりますが、肥料が多すぎると植物は枯れてしまいます。株式市場は植物とは違いますが・・。
筆者が若干の期待で注目していました為替介入額は、残念ながらゼロでした。 2月11日に対ドルで円相場が111円40銭前後から113円台に急落した際、政府・日本銀行が円売り介入をしたのではないかとの観測が市場に出でいましたが、実際には介入は有りませんでした。これで2011年11月から介入は行われていない事になります。主因はヘッジファンドの投機筋という事になりますが、昨日も逆に114円台から112円台に激しく動かしていましたね。
投資家に10兆円の配当が供給され、証券会社のMRFにも10兆円の待機資金があり、企業はこの2カ月で2兆円も自社株を買ったのに、市場は冷え切ったままです。企業が2兆円も自社株を買っている間、日経平均は3000円も下げました。このままではアベノミクスが危ういです。いよいよ後が無い3月に入りました。政権の巻き返しに期待します。
本日は10~12月期の法人企業統計(午前8時50分、財務省)が材料でしょうか。
WTI原油先物が、33ドル89セント(7時現在)と、目先の高値だった33ドル60セント台を抜けて来ました。世界の景気実態と、オイルマネーを通しての株式需給と言う2つの指標でもありますので、現れているダブルボトムの底入れシグナルが本物かダマシかを決定するこの目先の攻防戦に注目です。
本日の日経平均予想レンジ 15900円―16200円。