毎年恒例日経新聞の、主要企業経営者による日経平均株価予想では、信越化学の金川会長の24000円の上値が注目されますが、おおむね22000円となっています。下値はほとんどの方が18000円です。経営者の方々は株の専門家ではないので、企業収益の見通しを株価に投影させて答えたと考えられます。主要企業の経営者が出した今年の日経平均の予想範囲18000円ー22000円は、昨年末の19000円に対して、マイナス5.27%からプラス15.78%という事になり、エコノミスト予想の今年の企業業績の推移にほぼ一致します。
株価決定の第1の順位は企業業績でありますが、企業業績がそのまま株価に表れるのなら我々は苦労しません。例えば、上値予想22000円を皆が信じた場合、リスクリターンを考えたら、21000円台は力を入れて買えません。結果はおそらく21000円台半ばが高値になるでしょう。下値18000円を皆が信じた場合、18000円半ばでは売りは大きく減るでしょう。下値が見えているのに売る投資家はいませんから、18000円までは下げません。従って皆がこの経営者予想を信じたら、実際の日経平均株価は、18500円―21500円位になります。この狭いゾーンでの展開を読むストラテジストも少なくありません。
しかし、このゾーンで済むような、世界情勢ではないと思います。このゾーンから抜けた時の対処で、今年の勝敗が決まると思います。その時のお役に立てる様、なお一層勉強したいと思っています。
アーカイブ : 2016年01月
明けましておめでとうございます。
明けましておめでとうございます。今年が皆様にとって良い年になりますように心からお祈りいたします。そして楽しい株人生を過ごされますように。
さて、年末31日のNY株ですが、薄商いの中、続落です。ダウは178.84ドル安の1万7425.03ドル、ナスダックは58.44ポイント安の5007.41ポイント。特に悪材料は無かったのですが、市場参加者が少ないなか、3連休前の持ち高調整の売りが優勢となり、ほぼ安値引けです。これで、ダウは年間7年ぶりマイナスです。ナスダックは4年連続の上昇ですが。
予想通り、クリスマス明けのスタートダッシュは効かず、28日から31日までのダウの高安トータルは127.14ドル安でした。
日本株。
本当の意味での世界のマーケットの新年が日本の大発会から始まります。低調なアメリカ株のおかげで、大発会の基準値となるCME日経平均先物も下がって、どうやら200円前後のマイナスから始まりそうですが、昨年もそんな感じからスタートしました。今年の高値予想は2万2000円前後が多いですが、まず予想は外れます。出来れば高い方に外れて欲しいものです。
我が家の前は花見川にそそぐ一応名前の付いた川ですが、見た感じは完全に用水路です。特に我が家の所から500メートル位が直線になっていて、この直線のぴったり先から初日の出が上ってくるのです。壮観ですよ。だれも知らない絶景ポイントで、毎年ひそかな楽しみです。今年も初日の出の時間に拝みに行ったら、おそらく近くの公園で年を越したと思われる、10代のやんちゃ集団が先客でした。1番いいポイントにたむろしていたので、その後ろから初日を拝んでいたら、「写真取ってくれますか」と敬語で(後で考えたら全然敬語でなかったのですが、やんちゃ集団から言われたので、その時敬語に聞こえました(笑)頼まれたので、逆光なのに彼らの初日を拝んでいる後姿を、渡されたスマホで撮ってあげました。「おじさんには50年付き合っている友達が何人もいるよ」と言ったら、「俺たちもそうしたい」と言って、和気あいあいと別れました。今年も楽しいスタートになりました。