平野憲一の株のお話

アーカイブ : 2016年01月

とても貴重な今。

おはようございます。
 週明け11日のNY株。
 ダウは52.12ドル高の1万6398.57ドル、ナスダックは5.64ポイント安の4637.99ポイントでした。

日本株。
 買戻しで、ダウとSP500はプラスにはなりましたが、これでは先週末の下げを取りもどせず、新年5連続安の史上初の記録は早くも更新の可能性大です。筆者としては本日予想外の反発を期待しますが、新年からのこの様な連続安は、もう2度と来ないと思います。この貴重な今を余裕を持って観察すべきです。
 上海総合指数が3000ポイントを割れそうです。今日のカギはやはりこれでしょう。3000ポイントを割れて下げ続ければ日本株も下値を探る展開になると思われますが、割れずに反発の動きを見せれば、値頃感からの日本株反発も十分考えられます。
 とにかく先週は悪材料が出すぎました。中国株の急落、中東リスクに北朝鮮の核実験、円高・ドル安に人民元安、下げ止まらない原油価格、更にアメリカ株の上げ相場終了説など悪材料が重なりました。
 今週もその状態が続きそうですから、日本株も下値を探る事になるかも知れません。
しかし底打ちは、打つ可能性の少ないところから始まるのは、経験のある投資家は知っていると思います。悪材料と思われていたものが、突然好材料に変わる事も知っています。2015年の8兆円の原油輸入代金の節約は、本来産油国に渡るおカネでした。8兆円を日本が合法的に産油国から獲得したとも言えます。今日も安いところはせっせと買いましょう。
 本日の国内予定は12月の景気ウオッチャー調査です。

 本日の日経平均予想レンジ 17250円―17700円。(波乱の動きを期待します)

思い込み。

おはようございます。
 筆者は自分なりに自信を持って強気論を展開していますが、何か間違った思い込みをしているのではないかと言う不安がまったく無いわけではありません。株価の事と関係ありませんが、思い込みってこんなところにもあるのだという事例が最近あったので紹介します。
 筆者の書斎(兼寝室)から、自衛隊習志野駐屯地の落下傘降下訓練が、映画の様な感じで見えます。主に大型ヘリから1回に3人が降下して、ヘリが一回りして来てまた同じ地点から3人が降下します。これは30年以上見ている光景です。現役時代は昼間いませんので、これに遭遇するのは数か月に1度くらいでしたが、独立してからは家で原稿書きの時など頻繁に見る事が出来ていましたが、やはり3人ずつの降下なので、下では広大な駐屯地ですが、空から見ると狭いので、1度に降下できるのは3人が限度だとずっと思っていました。ところが先日、後退翼のかっこいい大型ジェット機が現れて、ウサギがフンをするようにぽろぽろと黒いものを落とし始めました。一瞬何かと思ったのですが、次の瞬間パッと落下傘が開いたのでいつもの降下訓練だと理解しました。ところがその数を数えてびっくりポンです。なんと10人が降下したのです。今まで、狭いので3人が限度と思っていたのはまったくの思い込みでした。
 でありますが、筆者の強気論は変わりません。特に、中小型株が今年の主導権を握ると言うシナリオも変わりません。日本にはお宝株が多く存在するからです。今回、本間カブトのペンネームで月刊投資手帖に87回目(87か月目)の原稿を入れましたが、その1部を紹介します。「昨年末に比べた8日現在引け値は、日経平均、TOPIXがそれぞれマイナス7.02%、マイナス6.47%に対して、JQ平均、マザーズ指数はマイナス2.01%、マイナス1.47%と、下げは軽微だ。JQグロースに至ってはプラス0.5%となっている。ここは余裕を持って冷静に対応しよう。前々回の紹介銘柄は、2352 エイジア 東マ、4304 Eストアー JQ、4875 メディシノバ JQと、中小型3銘柄だったが、本紙が出た昨年11月20日引け値に対して本年1月8日の引け値は、それぞれ、1448円が1580円(プラス9.1%)、1269円が1590円(プラス25.3%)、425円が490円(プラス15.3%)と、日経平均急落に対して、大いに健闘している。これら3銘柄は、その後、メディシノバの岡島副社長、エイジアの美濃社長、Eストアーの石村社長への取材を通して、筆者の気持ちとして更に期待が高まったので、今回再び取り上げる。今年の出世株候補だ。なかなか下がらないが、安い日に読者の手持ち株の一つに加えて頂きたい。」

今週の相場。

おはようございます。
 新年早々大混乱ですね。戦後の株式市場で初めて、新年からの5連続安で日経平均は1335円安となりましたが、先週末のCMEの先物が1万7250円なので、成人式の晩のNY株が急反発しない限り、6連続安になりそうです。こうなると、今までの株価は何か間違っていたのではないかと言う不安が生じますね。やむを得ない事です。筆者などはこんな感じの場面は数えきれないほど経験しました。経験上得た事は、こんな時は愚鈍な行動が1番良いという事です。現物投資の方は、(日本が沈没すると思っている方は別にして)お金の続く限り買えば良いし、信用の追証が発生した方はその分だけはずし、極端な行動をとらない事です。

 今週の国内予定は、12日(火)12月の景気ウオッチャー調査、14日(木)11月の機械受注ですが、海外次第ですからその予定を見ますと、12日(火)オバマ大統領一般教書演説、13日(水)ECB定例理事会、米ベージュブック、14日(木)EIA週間天然ガス在庫統計、15日(金)12月の米小売売上高、1月のNY州製造業景況指数、1月のミシガン大消費者景況感指数等が注目されますが、原油価格や株価そのものが材料になります。

 今週の日経平均予想レンジ 1万7000円―1万8000円。

 まさに愚鈍な予想です。今晩は真田丸を見て気を晴らしましょう。幸村は正室(大谷吉継の娘)のほか3人の側室が居て、3男7女をもうけ、その多くの血脈が今日まで続いているそうですよ。

冷静に、今を考えよう。

おはようございます。
 週末8日のNY株。
 ダウは167.65ドル安の1万6346.45ドル、ナスダックは45.80ポイント安の4643.63ポイントと続落。NYSE出来高は11億1683万株と売り買い交錯の10億越え。
 注目の12月の雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月比29万2000人増と市場予想(20万人増)を大きく上回った為、買い先行で始まりましたが、ここまで続く、中国株の混乱、北朝鮮、中東、そして原油安という世界的不透明感で縮みあがった投資家心理を変える事は出来ませんでした。買い一順後間もなくまた売り先行相場に戻ってしまい、終盤にかけて下げ足を速めました。来週から本格化する企業決算を見極めて、個別物色に期待するしかない感じです。
 
 日本株。
 新年大発会からの5連続安は、戦後の市場統計が始まってから初めての事です。これを持ってまたぞろ、相場は終わったと言う意見が増えています。外国人投資家の市場占有率が80%を超える日もある日本市場ですから、日本の事情で論議してもしょうがないかもしれませんが、売り買いされているのは日本株です。ここは冷静になって日本を論議しても良いのではないかと思います。
 来週からアメリカ企業の決算発表が始まります。ドル高、原油安で10%前後の「減益」になると言われています。例年出てくる数字は予想より良い数字が出ますが、今回はあまり楽観論がありません。原油がこれだけ下がるとその影響度は、蓋をあけて見ないと分からないからです。
 日本企業の業績も、今月後半から見えて来ますが、原油安はトータルすれば収益に大きく寄与します。2015年の原油輸入代金は、年初予想されていた数字より、8兆円も減りました。これは5%から8%に上がった消費税増税分とほぼ等しい巨額な額です。原油安は少なくとも企業業績を全体では押し上げます。
 円高ですが、企業が考えていた119円前後を割れていますから、このままでは前年の「差益」は出ません。「差損」が出た場合、企業収益はその分落ちます。しかし、前年の円安でも海外進出の手を緩めなかった日本企業、10%前後と言われる「増益」が7%前後の「増益」になるくらいだと思います。
 デフレ脱却は、それを予測して手を打ったファストリの下方修正に見られれる様に、遅れています。デフレ型消費はもう少し続き、異次元緩和は継続されます。参院(場合によっては衆院も)選挙を7月に控えて、政策のピッチは速まります。
 冷徹な相場の世界でこんな言い方は甘いかもしれませんが、日本人だから、もっと日本に自信を持ったらどうでしょうか。

 来週の相場は、明日、明後日で述べます。

冷静に買いの手を。

おはようございます。
 7日のNY株。
 ダウは392.41ドル安の1万6514.10ドル、ナスダックは146.33ポイント安の4689.43ポイントと大幅安。NYSE出来高も11億7202万株と大きくなっています。
 7%下落したまま売買停止になっている上海株、急落を続ける日本株、欧州株も軒並み2%前後の下げと、世界的リスク回避の流れを引き継いで、この日のNY株は全面安で始まりました。原油が約12年ぶりの安値を付けたこともあって、ダウは一時、440ドル安の場面もありました。
 とにかく中国株の混乱を不安視しているようです。中国当局が、サーキットブレーカー制度を8日から暫定停止すると発表しましたが、これは今月4日に導入されたばかりです。市場運営の経験不足を露呈している中国当局への不信感を過度に警戒しているようです。

 日本株。
 年初からの4日間で日経平均は、昨年末に対して1266円下げています。世界規模のリスクオフと、SQが重なった為です。アメリカ同様日本株も中国株の混乱に巻き込まれています。
 中国経済の減速感は今までで十分織り込んできたはずです。ここでの混乱は中国株そのものの混乱を量りかねている事にあります。しかし、共産資本主義(?)として急速に発展してきた中国市場ですから、運営経験不足は否めないところです。世界の投資家もいずれ冷静になると思っています。SQが済み、良好と思われる雇用統計が通過したら、世界の株価は正常に戻ると思います。
 安いところはひたすら買い。中小型株相場になると思われる今年は特に個別株でと申し上げて来ましたが、複雑ですが、平野銘柄はそれほど下がっていないのです。逆に、メディシノバ(4875・JQ)、エイジア(2352・東マ)、Eストアー(4304・JQ)などは買われる始末です。主力の日本精密(7771・JQ)もなかなか下げてくれません。そこで、短期的には趣旨替えの様ですが、1570日経レバETFの買いをお勧め致します。
 来週から始まるアメリカ企業決算は悪くないと思われます。アメリカも冷静になると思います。ただし、もし見通しどおりになったとしても、今年何度も来るこのような買いチャンスの為の資金つくりは忘れずにです。

 本日の日経平均予想レンジ 17500円―17800円。

SQ最終売買日。

おはようございます。
 6日のNY株。
 ダウは252.15ドル安の1万6906.51ドル、ナスダックは55.67ポイント安の4835.76ポイントと大きく売られました。ダウは引け値ベースで、3カ月ぶりの1万7000ドル割れです。下げ幅は一時341ドル安までありました。比較的良好だと思われていた12月中国の非製造業PMIが、1年5カ月ぶりの低水準に、原油も弱いまま。地政学的リスクは、サウジ・イラン問題に、北朝鮮の核実験が加わりました。国内指標でも、12月のISM非製造業景況感指数や、11月製造業受注の数字は不調でした。
注目のADP12月の雇用報告は、民間部門雇用者数25万7000人増加で、市場予想19万2000人増を上回り、一年ぶりの大幅な伸びとなりましたが、下値支えにはなりませんでした。

 日本株。
 これだけ海外情勢が悪いと、わが日本株もなすすべ無しですね。特に明日はオプションSQです。筆者の知る強気ファンドもヘッジ売りで忙しそうです。ここまでの波乱はこの影響もありますので、あまり悲観しないで下さい。
 週末の米雇用統計と言う大きな材料があるので動きにくいところですが、「ひたすら買うべし」です。警戒感を出して当たっている人が実際儲かっているかと言うと、そうでもありません。能天気に買っている投資家は去年外れている様に見えますが、結局警戒投資家より儲けました。今年も同じようになると思います。しかも多くの個人投資家は、個別株を売買しているわけですから、今年の潮流「中小型個別株相場」で、勝つ確率は高いと思います。
 その考えのもと、東洋経済オンラインの筆者の隔週マーケットコラムですが、昨年まで個別銘柄を出しませんでしたが、今年から積極的に銘柄を出して行こうと思い、3日(日)のコラムで、エイジア(2352・東マ)、JPHD(2749)、Eストアー(4304・JQ)、メディシノバ(4875・JQ)、日本精密(7771・JQ)などは出世株の匂いがするとしました。東洋経済の読者は、批判的な発言がお好きなようで、いつも強気を言う筆者などはアホなコラムニストと思われているようですが、オンライン情報源としては日本一のヒット数を誇ります。あまり人気の無い筆者のコラムでもたまに100万ヒットを記録する事もある怪物メディアです。個別株情報の影響を見て見たいと思っています。勿論筆者フィールドの中心は日経CNBCですが。

 本日の日経平均予想レンジ 1万7950円―1万8200円。

新年早々袋小路?でも、

おはようございます。
 5日のNY株。
 ダウは9.72ドル高の1万7158.66ドル、ナスダックは11.66ポイント安の4891.43ポイントと方向感の無いもみあいで終わりました。NYSE出来高は8億6420万株。
 中国製造業財新PMIの悪化をきかっけにしたショック安の波は世界を一回りして前日のNYで止まりましたが、上海株式市場は5日も下げた為、前日入った買戻しもこの日は入らず、模様眺めの一日となりました。ダウ構成銘柄のアップル株が、アイフォーン減産という一部報道で2.5%安となった事も嫌気されました。引き続きドル高、原油安、中東情勢の不安材料を引きずっています。

 日本株。
 こちらも世界情勢の不透明感で、年初早々から袋小路に入ったようです。アメリカは今週雇用統計の週で、早速今晩12月のADP雇用報告があります。11月の貿易収支、11月の製造業出荷・在庫・受注、12月ISM非製造業景況指数もあります。動くきっかけは多いので、日本はそれを確かめるまではうかつに動けない感じです。
 今日も日中、為替や中国株を見ながらの小動きになりそうです。国会が始まりましたが、国内では株価材料は見当たりません。
 でもやる事は一つです。安いところは買いです。平野銘柄はなかなか安くならないですが。

 本日の日経平均予想レンジ 昨日と同じ 18300円―18500円。

波乱の幕開けですが、

おはようございます。
 2016年最初の取引、4日のNY株。
 ダウは276.09ドル安の1万7148.94ドル、ナスダックは104.32ポイント安の4903.09ポイントと予想通りの大幅安でした。中国株安、日本株、アジア株と下げて、欧州もドイツDAX4.28%を筆頭に軒並み2%から3%の下げになってNY。当然売り先行で始まり、一時450ドル安で1万7000ドルを割れる場面もありました。引けは1.58%安で1万7000ドルを維持し、株安はNYで一順した感じはあります。
 しかし、サウジアラビアとイランの紛争がどこまで行くか、それがアメリカにどう影響するか不透明で、まだ落ち行いた状態では無いと言うのが大半の意見です。注目の15年12月ISM製造業景況感指数が予想に反して悪化した事も嫌気されています。週末の雇用統計を控えて神経質な展開は続きそうです。

 日本株。
 新年相場は、波乱の幕開けになりました。ただ、昨年経験している事ですし、意外にしっかりしている中小型個別株の動きを見ると、個人投資家は、余裕の中で割り切って行動している感じです。
 今日は、国内材料は、12月のマネタリーベース(午前8時50分)、経済3団体トップ会見(午後3時15分)、12月と15年の新車販売(午後2時)位で、海外も特に大きなものはありません。サウジ・イラン紛争の不安感の割には原油の動きが鈍いです。為替も119円台前半で不安定な動きです。引き続き全体の方向感は出ず、個別物色となると思いますが、今年の「勝つ方法」によれば、安いところはひたすら買うべしです。

 本日の日経平均予想レンジ 18300円ー18500円。

今年も勝つ!その方法。

おはようございます。
 さあ大発会。今年も楽しい株式投資が始まりました。感謝を込めて筆者の考える勝つ方法を披露します。信じるか信じないかはあなた次第です。

① 株価の位置を知る ・ 今年もデフレ脱却に邁進する日本。ゼロ金利と異次元緩和に支えられた過剰流動性相場は続く。金融引き締めと言う山頂に向って、今はせいぜい4合目。
② おカネの続く限り安い日(ところ)はひたすら買うべし ・ アベノミクスが成功し、デフレ脱却が出来るかどうかはまだ分からない。しかし、成功するまで政策は出る。出尽くすことは無い。従って株価が下がり続ける事は考えられない。昨年同様安いところを買ったものが勝つ。
③ 残念ながら高い日(ところ)は売るべし ・ 資金は無限ではない。安いところで買うために、「もったいない」と思っても適量を売って資金を作ろう。

 以上のたった3つを守るだけで、今年も勝てると確信します。ただし、何が起きるか分からないのが相場。何年に一度という様な波乱が来るかも知れません。そんな時、現物取引だけの投資家は、この3つを心の支えに余裕で対処(我慢)できますが、信用取引をしている投資家は大きなダメージを受けます。場合によっては再エントリー出来ないほどのダメージを受けます。それを避ける為に、
④ 使用取引実践編をしっかり読もう ・ 1年ほど前に、タチバナ・ストックハウスで10回連載した筆者の力作(?)です。長編なのでここでは詳しく言えませんが、能天気な強気論者の筆者が実は売り屋だとわかります。ネットで「信用取引実践編」で検索するとすぐ出ます。異論はあると思いますが、信用取引をしていない方も是非読んで見て下さい。参考にはなると思います。

 本日の大発会の日経平均予想レンジ 18750円ー18900円。

今週の相場。

おはようございます。
 明日の大発会から、本当の2016年が始まります。世界の動きに翻弄され、なかなか独自の動きを打ち出せない日本株ですが、24時間取引の時代になったとは言え意外に、世界の投資家すべてが朝起きてする事は、日本株のチェックだそうです。世界の主要市場の始まりは、日本であることは紛れもない事実です。2016年は、もっとこの国に自信を持ちたいものです。

 過去、成人の日は1月15日と決まっていましたが、今の3連休制になってから、大発会後まもなく3連休になる為、日本の新年相場は実質、成人の日明けから本格化する傾向にあります。年末の世界の株価、原油価格、為替水準を考えますと、低調な大発会になりそうですが、世界が注目している日本株、頑張ってほしいものです。

 今週の日経平均予想レンジ 18500円ー19300円。

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