おはようございます。
週末27日のNY株。
ダウは44.93ドル高の1万7873.22ドル、ナスダックは31.74ポイント高の4933.51ポイントと反発しました。NYSE出来高は8億3586万株。ここでお気づきと思いますが、出来高が連日10億株を下回っています。通常は10億株台ですので、薄商いは日本だけでは無く、アメリカも同じ現象を呈しています。なぜか?後日改めて考察してみたいと思います。
さて、この日発表された1~3月期実質GDP改定値は、季節調整済み年換算で前期比0.8%増でした。速報値は0.5%増。予想の0.9%増は下回りましたが、米経済の強さを示しました。
注目のイエレンFRB議長のハーバード大での講演も、経済に対する強気の内容だった為、6月利上げの可能性が高まったとして、ダウはマイナス圏なっていましたが、午後からプラスに転じました。
日本株。
いよいよ、サミット後の展開となります。まず、政策発表のタイムテーブルが示されると思います。大きく見ると、国内では、31日(火)に「1億総活躍プラン」が閣議決定され、翌6月1日(水)に通常国会が終わりますので、ここで消費税増税延期か実施かの発表タイミングがはっきりするでしょう。この日は1-3月法人企業統計が発表されますので、数字次第ではここで発表されると言う見方もありますが、それは無いでしょう。中旬にFOMCと日銀政策決定会合を控えていますので、その後の可能性が高いと思います。場合によってははっきりしないまま選挙突入と言う見方もありますが、それもないでしょう。以上により筆者予想のタイミングは「選挙直前」です。
来週は、アメリカがメモリアルデー(休場)で始まる雇用統計の週です。5月のISM製造業景況指数もあって、株価の水準が変化しますので、アメリカ株には注意です。
国内は、口先政策が出ますので、それに一喜一憂するという事になりますが、これだけ弱気・失望が先行する模様眺め相場ですから、決定したらどんな内容でも買い材料になると思っています。チャートも次第に上放れの色が濃くなってきました。日々線と75日移動平均線との上方かい離率は1.73%と、だましではない本物感が出て来ました。25日移動平均線と75日移動平均線とのかい離率も、水曜日の1.07%から金曜日の1.23%へジワリ広がり(放れ)を見せています。
来週の日経平均予想レンジ 16700円―17400円。
価格帯別抵抗抵抗帯と言われる17000円をいよいよ抜いて来ると予想します。基本の個別物色相場は変わらないと思いますが。
日本精密がようやく元に戻って来ました。コマンドNや、最近のイレギュラーな動きに対して強気コメントをずっと控えて来ました。特に先日403円の高値を付ける段階での、仕手的な動きに対しては、数回警告を発したつもりです。理解して頂いた方々は高値で1度売ったようですが、その後、高値の日を含めると、陰線日は10日間になります。信用残がまだ少しありますが、ほぼ元の上昇トレンドに戻ったと思います。来週の金曜日に決算説明会があります。またしっかり調査して書き始めたいと思っています。いつも言う様に企業の時間軸と投資家の時間軸は違います。日本精密は将来性のある会社です。応援するつもりで投資しましょう。
おはようございます。
26日のNY株.
ダウは23.22ドル安の1万7828.29ドル、ナスダックは6.88ポイント高の4901.77ポイントとまちまちの動きでした。NYSE出来高は7億9258万株と低調です。
ダウはこのところの上昇に対する利益確定の売りも出て、高値揉みあいの形です。
発表された指標もまちまちで、週間新規失業保険申請件数は市場予想を上回る減少となりましたが、4月の耐久財受注額では、前月比0.8%減と市場予想(0.4%増)を大幅に下回りました。ただ、注目の6月のFOMCでの追加利上げの確率は、要人発言で利上げに対する耐性を作っているようですが、FF金利先物から計算される数字では、前日の34%から26%に低下しました。
日本株。
昨日の日経平均は、16900円台で始まり、17000円に迫るタイミングでは、75日移動平均かい離率が2%を超え、明らかに「放れた」と感じたのですが、その後為替の円高(売り方の仕掛けか?)を見て失速してしまいました。しかし、まだ日々線は25日、75日線の上にあり、上値をうかがう事は出来る位置です。
とにかく、サミット待ちの相場から、サミット後の相場に変わります。
放れるのは下か上か?それを待っている今の閑散相場です。
本日の日経平均予想レンジ 16700円―16950円。
8061西華産業は予想通りの動きになりました。まだまだこの位置は、利益の70%を株主に還元しているバリュー株そのものです。これからセパレーターフィルム関連銘柄として、人気が高まって行くと思っています。
次の相場の主役の一つであるリニア関連も動意を示しました。個別物色相場も、再びテーマ別にまとめられて、流れが更に太くなるでしょう。
バイオ・創薬関連も4565そーせいはチャートを見て分かる通り、トレンドは崩れていません。しかし、夢が現実になりつつあり現実的な評価で、3000億円を超えた大型株ではもう今までの様な動きは期待できません。そうなると、第2のそーせいはどこかとなります。4589アキュセラではだめです。パイプラインが1本しかありません。1本こけたらお終いです。
そーせいを上回るパイプラインを持つもの、そうです4875メディシノバです。ではなぜメディシノバが1000円以下という安値に低迷しているかと言うと、米ナスダック銘柄だからです。今アメリカではバイオ株の人気がありません。皮肉な事ですが、1000円付けた時、アメリカ市場のバイオ・創薬関連銘柄群で今年に入ってのパフォーマンスNo.ワンになりました。数少ない日米ダブル上場銘柄ですので、アメリカのバイオ人気が復活して来ると面白い展開になると思っています。
おはようございます。
25日のNY株。
ダウは145.46ドル高の1万7851.51ドル、ナスダックは33.83ポイント高の4894.89ポイントと続伸です。NYSE出来高は9億1312万株。
前日の上昇は、欧州金融株の動きから、「本物感」が出ていましたが、この日も、目立った材料の無い中、買いが継続しました。在庫減で原油価格も一時50ドルタッチとなって、金融、エネルギー株中心の強い展開となっています。
日本株。
引き続き出来高の少ない模様眺め相場が続いていますが、チャートは明らかに上放れの気配を見せています。昨日の日々線は、25日、75日移動平均線を上回り、75日線に対するかい離率はプラス1.22%です。1%を超えると、超えたと言う実感が出ます。本日16900円なら2%を超え、方向感が更にはっきりします。チャートが正しいのか、またダマシなのか。結論はもうすぐ出ます。
リニア新幹線の大阪延伸前倒しの記事が本日の日経新聞に出ています。オリンピック後の日本の中心話題は、このリニア新幹線です。8年もの前倒しという事ですが、当然、現在工事進行中の名古屋新幹線も、ピッチが速まるでしょう。ライト工やその他リニア関連株が本日賑わうと思います。
伊勢志摩サミットがいよいよ始まります。色々言われていますが、今回のサミットは経済サミットです。自由主義先進国の足並みが揃っている事をアピールするサミットです。悪い材料が出るはずはありません。
本日の日経平均予想レンジ 16800円―17000円。
8061西華産業に対する筆者の考え方に賛同いただきましてありがとうございます。でも昨日の21円高になっても、予想 PER 9.19倍、PBR 0.7倍、予想配当利回り3.68%です。しかも、この配当の他に、今期200万株(7億円)の自社株買いを既に発表しています。予想純利益20億円に対して35%の還元率です。こんなバリュー株が中国の電気自動車と共にすごい成長を始めたら、どんなことになるのでしょうか。東証1部の名門企業ですが、浮動株時価総額は127億円と言う、筆者大好きな中小型株です。
昨日、東鉄工業(1835)の16年3月期決算説明会がありましたが、取材メモを見ますと、「総還元性向引き上げ余地あり、まずは30%を目指す」とありました。この総還元性向(配当と自社株買いの合計)は、買い銘柄選定の重要な指標ですが、西華産業の前期実績は70%近いものです。配当政策も、安定配当政策から配当性向35%を目途とする積極策に変えました。今期増益見通しですから、自動的に増配となります。今期も自社株買いの35%と合わせると前年同様70%前後の還元率となります。
おはようございます。
24日のNY株。
ダウは213.12ドル高の1万7706.05ドル、ナスダックは95.28ポイント高の4861.06ポイントと大幅反発となりました。NYSE出来高は8億8901万株。
最近までほぼゼロだった6月利上げ予想確率が、FF金利先物から計算される直近のそれは38%となっています。しかし、連続する要人発言で、マーケットのムードは利上げ確立5分5分の感じで、このところ株式は弱含みの展開でした。
この日は、4月の新築一戸建て住宅販売件数が年換算で前期比16.6%増の61万9000戸と発表され、それが8年3カ月ぶりの高水準だった為、アメリカ経済は利上げに耐えられると感じた投資家の買いが入りました。利ざや拡大への期待感から大手金融株が上昇した為、この流れは本物だと言うムードも出ました。
また、原油在庫の減少予想を背景に、原油価格が49ドル台に反発し、石油・ガス株が買われたことも支援材料となりました。
日本株。
極端な模様眺めから、東証1部売買代金は2日に1度2兆円に届かない閑散相場が続いていましたが、昨日はとうとう1兆6658億円と連続で今年最低記録となりました。移動平均が収斂し、出来高も「陰の極」状態になり、何か「放れる」気配です。CME先物が16755円で帰って来ていますし、ドル円は110円前後で、波乱予想の原油は逆に49ドル台と上昇して、今日は、上値が期待出来そうです。昨日は日々線が、25日、75日を割れて、下放れかもと言うムードも出ましたが、その反作用もありそうです。
解散も消費税増税延期もないと言う情報が出ていて、一見不安が増しているように見えますが、逆に不透明なものがはっきりする事は、マーケットにとって良い事です。アメリカの投資家が、自国が利上げに耐えられると感じたら、利上げ確率が高まっても不透明感が薄れたとして買いと判断した事と同じことが言えます。「増税に耐えられる日本経済」です。
本日の日経平均予想レンジ 16650円―16850円。
個別株物色の流れは変わらないと思いますが、筆者の唱える3年後5年後の見える成長株を探す方法の他に、バリューから選ぶ方法があります。一般的にはこちらが主流です。安定的に高配当や自社株買いで、株主に利益の還元があれば、、安心して長期保有が出来ます。これをバリュー投資と言いそれらの銘柄をバリュー株と言いますが、悪く見れば、成長を捨てた銘柄群とも言えます。
しかし、もしバリュー株の中で、若葉の様な成長を始めた銘柄があれば、和戦両様で買ってみたくなりませんか。その可能性を感じる銘柄が、8061西華産業です。本日の日本証券新聞でその理由を6つ上げました。ここでは、2つだけ紹介します。
配当と自社株買いを合わせた総還元性向のこれまでの実績は60%-80%を誇る名門企業で、正にバリュー株です。この会社が、電力自由化やリチウムイオン電池関連として成長を始めました。大気汚染に悩む中国の国策は、自動車の電気化です。日本よりはるかに進むと思います。電気自動車の命がリチウムイオン電池ですが、中国の方針は内製化です。その製造装置の大量受注に成功しました。既にセパレーターフィルム製造装置の搬入は始まっています。今後、正極、負極製造装置、関連機器の受注は膨大なものになると思われます。当社の出世に期待します。
サミット、「待つ」から更に「過ぎ去るのを待つ」へ?
2016年5月24日
おはようございます。
週明け23日のNY株.
ダウは8.01ドル安の1万7492.93ドル、ナスダック3.78ポイント安の4765.78ポイントと小反落。NYSE出来高も8億1937万株と低調でした。
先週のFOMC議事要旨発表で高まった早期利上げ観測ですが、この日もサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁がそれを肯定するような見方を示した為、利上げへの警戒感が続きました。また、イランが原油輸出量を凍結はしないと発表した為、原油価格が弱含みで、さらに、マークイットの5月の米国PMIが市場予想を下回る等の悪材料がありました。
小反落で済んだのは、発売予定の新モデルについて、予想を上回る強気の見通しを持っていると伝わったアップルが買われた為です。
日本株。
昨日の瞬間300円を超す下げは何だったのか。一部の投機筋に為替と原油の波乱(下げ)の話が出ているようです。品薄の中、高速売買HFTのシステムが走った為と思われます。
今日も、現在はドル円109円台前半、原油48ドル台維持となっていますが、この動きに、再び翻弄されるかもしれません。
本日の日経平均予想レンジ 16500円―16600円。(この100円を中心にぶれるという事で)
伊勢志摩サミット期待と言うより、ただただ過ぎるのを待っているような相場になってしまいましたね。そうなると我が軍団銘柄を含む、中小型個別株物色とやはりなってしまいます。
昨日のヤマシンフィルタ山崎社長のお話では、まだ中国は厳しいが底には届いたとの事です。回復の形がL字型と言う認識が大半ですが、1部にレ(カタカナのレです)型の意見も出ているとの事でした。当社は今期も減収減益予想なので勧めずらいですが、今期が底でこれから回復するので、わが社の株は今が買い時だとはっきり宣言し、社長は強気でした。
おはようございます。
いよいよ待ちに待った伊勢志摩サミットの週です。政策期待相場と言うより、日々の薄商いが示す通り、「政策待ち」の模様眺めが続いています。今日も、ドル円110円で、原油48ドル台半ばと、外部要因での材料は特になさそうです。
消費増税延期か実施か。どちらにしても市場は強力な財政出動を期待しています。実施は日本経済の健康体を示しますので、ここまで来たら実施の方が良い感じがします。ぶれない政権の評価も高まると思います。
ただしその場合、実施で増税される4兆円を補う10兆円規模の政策が出ないと、今のこう着市場の上放れは無いでしょう。差引6兆円の財政出動という事になります。延期で、追加の2兆円でも合計6兆円になりますが、これでは微妙です。とにかく数字の遊びをしていてもしょうがありません。待つしか有りませんね。
今日の予定は、4月の貿易統計(午前8時50分、財務省)、5月の月例経済報告(内閣府)が注目でしょうか。3月の景気動向指数改定値(午後2時、内閣府)もありますが。
本日の日経平均予想レンジ 16600円―16800円。
上海総合指数が3000ポイントを前に低迷しています。中国に進出いている日本企業を取材して強く感じるのは、中国経済の厳しさです。いつ復活して来るかは、企業取材と、この上海総合指数で推測できます。今日、中でも健闘している建機フィルターの6240ヤマシンフィルタの決算説明会があります。よく聞いてきたいと思います。
おはようございます。
週末20日のNY株。
ダウは65.54ドル高の1万7500.94ドル、ナスダックは57.03ポイント高の4769.56ポイントと反発。NYSE出来高は9億7635万株。
利上げ観測の高まりで下げていた市場は、アプライド・マテリアルズ(13.8%高)の良好な業績見通しから、テクノロジー株に買い戻しが入りました。ただ、方向観は出ず、上値は重い展開でした。
日本株。
伊勢・志摩サミットが来週に迫り、G7財務相・中央銀行総裁会議が始まった昨日はさすがに下げるわけにはいかず、日経平均は89円高の1万6736.35円と、25日移動平均1万6705.24円をわずかですが上回りました。また、18日(水)には、その25日移動平均線は、75日移動平均線とゴールデンクロスをしています。 なんとなく上の方向を暗示しているような気がしますが、如何でしょうか。
さて来週はその伊勢・志摩サミットが、26日(木)・27日(金)と開かれます。パナマ文書など議題はいくつかありますが、最大の注目点は日本が提唱する財政出動による景気刺激策で足並みが揃うかどうかです。特にドイツがどれ位協調的な姿勢を示してくれるかです。市場が期待する様な宣言が出せる様だと、上放れとなり、チャートのシグナルは正しかったとなるのですが。
とにかく、これだけ不透明にこじれている世界と日本、特に日本は今正念場です。日本を信じる投資家は、不安いっぱいの今こそ絶好の買いチャンスとなります。逆に日本はもうダメだと思っている投資家には、政策期待で値を保っている今が絶好の売りチャンスです。しかし、これだけ不透明な現実が突然解(ほぐ)れて一気に放れ、買い遅れ・売り遅れになるとも考えられません。結果が出てからで十分間に合うと思います。
株式投資の基本は不変です。「投資家に利益を与えてくれる銘柄」を探す事です。いつもの結論になりますが、市場エネルギーが減退している今、小さいエネルギーで動く中小型・新興市場株の物色も不変です。第2のそーせいを探しましょう。我が軍団の優等生2352エイジアにもその資格はあります。
来週の日経平均予想レンジ 16400円―17300円。
日経平均1桁の上げ下げ。放れの兆候?
2016年5月20日
おはようございます。
19日のNY株。
ダウは91.22ドル安の1万7435.40ドル、ナスダックは26.59ポイント安の4712.53ポイントと反落。ダウは2か月ぶりの安値です。
少し前までは、6月利上げはほとんどゼロ観測でしたが、前日公開された4月のFOMC議事要旨で、利上げの可能性が一気に高まりました。この日もNY連銀のダドリー総裁の、それを肯定するような発言で、ダウは一時195ドル安までありました。
日本株。
日経平均は、前日の8円安に続いて昨日はわずか2円高と、400円、500円と言う大幅な上げ下げをしていた事が、嘘のようなこう着相場になっています。当然の事として、5日、25日、75日移動平均線が、16600円どころに収束してきました。通常はこの後これらの線は、大きく放れます。上か下かへ。
サミットがあり、選挙があり、震災復興もしなければなりません。どう考えても、上か下かだったら「上」でしょう。しかし、市場がそう動かないのは、どんなことをやっても日本はダメかもしれない。デフレ脱却も、子育て支援策もうまくいっていない。選挙も意外に自民党は大敗するかもしれない。そんな不安があるからでしょうか。まだまだ分からない中国経済、英国のEUで欧州はどうなるのか、海外も不安でいっぱいです。
こういう時は動きを待つしかありません。そして、動いた方について行く。それが1番賢い選択です。
先日、ある企業を訪問したら、「わが社は毎年、株主様への総還元性向70%前後で実績を上げています」とおっしゃっていました。総還元性向とは、企業が得た利益をどれくらい株主に還元しているかを示すもので、配当と自社株買いを合せた金額を純利益で割った比率をいいます。最近では、配当金のみの割合を示す配当性向より、株主への利益配分を幅広く示す概念として「総還元性向」を経営目標にする企業が増えています。筆者の銘柄は3年後、5年後の変身企業を探すだけでなく、(それがそうたくさんあるわけでは無いので)成熟企業も紹介する場合もあります。その場合には、本指標は重要な参考要件です。実際、自社株買いを発表した企業には、買いが入りますが、それを定期的にやっているかどうかを見極めて、銘柄選択の一つにしたらどうでしょうか。この流れは主力株買いの本流です。
とは言っても、中小型・新興市場銘柄の株価の動きは、引き続き魅力的です。マザーズ指数はいったん終わりましたが、マザーズ銘柄に代表される中小型・新興市場株が終わったわけではありません。
本日の日経平均予想レンジ 16600円―16700円。
おはようございます。
18日のNY株。
ダウは3.36ドル安の1万7526.62ドル、ナスダックは23.39ポイント高の4739.12ポイントとマチマチでした。
追加利上げを見送った4月26、27日のFOMC議事要旨が公開されました。17人の委員の大半が、経済指標の条件次第で、6月の次回会合での利上げが適切と述べていたことが分かった為、ダウは上値を押さえられました。利上げ観測からドルは買われています。
日本株。
注目の1-3月期 GDPは年率換算でプラス1.7%でした。昨日のブログで書いた通り、シンクタンク25社の予測はマイナス0.9%―プラス1.6%でしたので、25社すべて外れた事になります。それほどのサプライズにもかかわらず、昨日の株式市場は方向観を見せませんでした。「政策期待後退」により相殺された為とは言え、完全なこう着感に陥っています。上値の見えない不透明感に有りながら、PER13倍台を強く売り込むわけにはいかないと言うところでしょうか。
結果的には、昨日の日経平均は、25日移動平均を維持し、これで2日連続上回った事になります。と言うより2日連続25日移動とのかい離率はコンマの世界で、25日線上にいると言った方が良いくらいです。塀の上を歩いている状態です。今後塀の外に落ちるか内に落ちるか、投資家にとっては気の休まらないところです。こういう時は森を見ず木を見てという事になるのですが、肝心のマザーズ指数が完全にラウンド終わりの様相で、中小型・新興市場物色にも暗雲が垂れ込めています。
しかし、個別物色には変化は無いと思います。中小型・新興市場銘柄でも、追随人気だけで上げて来た銘柄は終わりですが、中身のある銘柄は、次のラウンドのスタートと共に再び主導権を握ると思います。
東証1部企業ですが、時価総額200億円台の中小型株 7414小野建(北九州の独立系鋼材商社)、8061西華産業(三菱系機械商社)は、この局面で目先高値抜けの強い動きを示しています。
日経平均の先行きについても、昨日のブログに書いた通り、1か月くらいGDPの数字方向に動く習性に期待したいと思います。
今日は、ドル高円安、原油高と、日本株には好条件です。25日移動平均とのカイリ幅が広がって下値不安(塀の内側に落ちる不安)が解消されるか注目です。
本日の日経平均予想レンジ 16600円―16800円。
おはようございます。
17日のNY株。
ダウは180.73ドル安の1万7529.98ドル、ナスダックは59.73ポイント安の4715.73ポイントと反落。NYSE出来高は10億5748万株。
4月の住宅着工件数と鉱工業生産指数がともに市場予想を上回り、CPIも3年2カ月ぶりの上昇率となって、この日発表された経済指標は皆強く、6月のFOMCでの追加利上げ観測が高まりました。最近の市場は、6月の可能性をほとんど織り込んでいなかった為、その分だけ下げた感じです。
利上げ観測にに押されてしまいましたが、原油価格が48ドル台半ばに上昇した事は支援材料でした。最近のシンクタンクレポートでは、50ドル台の展開も予想されています。
日本株。
政策待ちで、極端な薄商いが続いています。かねてから言われていますが、今週最大の注目点は、本日の朝発表される1-3月期GDPです。1年前のそれは年率換算で4.6%と言う高率で、日経平均も2万円を超えていました。ところがその後、4-6月期にはマイナス1.4%となり、これが発表された8月半ばから株価は失速し、9月29日の1万6901円まで急落します。次の7-9月期は回復し、逆にプラス1.4%となりました。これが発表される11月にかけて株価も戻り、12月1日には2万12円となります。正に株価はGDPと共にです。そして、10-12月期に再びマイナス1.1%となった為、年末年初の急落が起こり、発表された2月には、今年の安値1万4865円を付ける事になります。
日本株は、為替や原油の影響で動いていると言うのが一般的な認識ですが、以上を見てくると、基本はGDPであるという事が分かります。今回は、政策期待(政策催促)と言う事から考えると、短期的な反応は真逆になるかも知れませんが、中長期的にはGDPマイナスなら株価も下がる、プラスなら株価は騰がると考えるべきです。(考えたら当たり前の事ですが)
今回、シンクタンク25社の予測は、前期比でマイナス0.2%―プラス0.4%、年率換算でマイナス0.9%―プラス1.6%です。専門家であるエコノミストの意見がこれだけ分かれているのですから、我々が予測しても始まりません。
我々が出来る最良の方法は、発表された数字に対して株価が動いた方向に、まず短期的には付くべきです。そしてその動きが、GDPの数字に対して正の方向ならば、それは1か月程度は続き、負の方向ならば正に短期的として動く事です。
本日の日経平均予想レンジ 16500円―16650円。 コンセンサスのプラス0.3%を基準にしました。
マザーズ指数はさすがに過熱感から一服ですが、中小型・新興市場銘柄物色が終わったわけではありません。人気だけで追随していたマザーズ銘柄は終わりですが、筆者銘柄群は、2352エイジアに代表されるように、中身のあるもばかりです。トレンドに変化は無いと確信しています。
高い銘柄は買えないと言う方には、休養十分で、そろそろ上昇波動を作りそうな、1413桧家HD,3237イントランス、8061西華産業はいかがでしょうか。